転職したことがある人の割合

有業者の中で転職したことがある人を年齢層別・男女別に調査した結果が政府から公開されています。就業構造基本調査の結果を基に、転職したことがある人の割合を示します。

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下図では、5歳区切りの男女別の人口を就業異動別に分類してグラフとして示しています。

就業異動別人口 全国 男
就業異動別人口 全国 女

「平成29年就業構造基本調査」(総務省統計局)を加工して作成

用語の解説

分類となっている「入職就業者」「転職就業者」「離職非就業者」「就業未経験者」の意味について解説します。
就業構造基本調査においては、各年齢層の人口はまず有業者と無業者に分類されています。有業者と無業者の定義は以下です(平成29年就業構造基本調査 用語の解説)。

有業者:ふだん収入を得ることを目的として仕事をしており、調査日(平成29年10月1日)以降もしていくことになっている者及び仕事は持っているが現在は休んでいる者。 なお、家族が自家営業(個人経営の商店、工場や農家など)に従事した場合は、その家族が無給であっても、自家の収入を得る目的で仕事をしたことになる。 また、仕事があったりなかったりする人や、忙しい時だけ家業を手伝う人などで、「ふだんの就業状態」がはっきり決められない場合は、おおむね、 1年間に30日以上仕事をしている場合を、有業者とした。

無業者:ふだん仕事をしていない者、すなわち、ふだん全く仕事をしていない者及び臨時的にしか仕事をしていない者。

就業異動の履歴により、有業者は更に「入職就業者」と「転職就業者」に分類され、無業者は「離職非就業者」と「就業未経験者」に分類されています。
「入職就業者」が、前職の無い有業者、すなわち転職をしたことが無い有業者であり、「転職就業者」が、前職のある有業者、すなわち転職をしたことがある有業者です。
最初に就いた仕事を調査時点で継続して続けている有業者が「入職就業者」となります。但し、通学の傍らにしたアルバイトなどは、ここでいう最初に就いた仕事とはしない、とされています。
「離職非就業者」は、前職がある無業者であり、「就業未経験者」は、前職が無い無業者です。

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年齢層別、男女別の転職したことがある人の割合

下のボタン群で年齢、性別を選択すると、選んだ年齢層・性別における「入職就業者」「転職就業者」および「離職非就業者」「就業未経験者」の割合が円グラフとして表示されます。

年齢
性別

企業規模別・年齢別・男女別の転職前後の年収差異

「平成29年就業構造基本調査」(総務省統計局)を加工して作成

結果を見ると、男性では30代前半以降は有業者の半数程度が転職を少なくとも1回は経験していることがわかります。 男性の場合、30代前半から50代前半にかけ、入職就業者と転職就業者の割合はそれぞれ45%程度、および無業者の割合は7%程度でほぼ変化しませんが、 20代後半と30代前半の間に入職就業者と転職就業者の割合に変化が見られます。20代後半の男性においては、入職就業者の割合は56.7%、 転職就業者の割合は33.7%ですが、30代前半になると入職就業者の割合は48.8%となり、転職就業者の割合は44.3%となり、転職就業者の割合が急に10%程度増加します。
女性では30代前半以降は有業者の半数以上が転職を少なくとも1回は経験しており、その割合は年齢層が上がるにつれ増えていき、30代後半以降は 転職就業者が入職就業者の倍程度いるという結果となっています。 また、男性と比べると女性では20代前半以降に離職非就業者が増えていきます。働いていた女性が20代前半以降、結婚して家庭に入るなどの事情により 離職する方が一定数あることが表れていると考えられます。20代前半の女性の離職非就業者の割合は8.3%ですが、30代前半では23.2%に増加しています。

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