新型コロナウイルスの世界各国感染者数の時系列推移

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の各国感染者数の時系列をWHO(世界保健機関)が公開しています。
2019新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2019年12月に中国武漢で初めて報告され、世界の感染者数は2020年4月12日時点で145万5千人、感染による死者数は9万5760人に達しています。
このページでは、WHOが後悔するデータに基づき、世界各国の累積感染者数の時系列をグラフで示しています。

各国の累計感染者数の推移

各国の新型コロナウイルスの累積感染者数の時系列推移は下図のグラフのようになっています。
縦軸は各国における累積感染者数を示していますが、対数軸となっており、太線1目盛り上がる毎に数は10倍となります。ねずみ算的に数が増加するデータに対し、 その時系列変化を機微に知りたい場合に用いられるプロットの仕方です。グラフの上部の1目盛りの増加と下部の1目盛りの増加は桁が異なることに注意が必要です。

新型コロナウイルスの累積感染者数の時系列推移(対数軸)

各国の累積感染者数の時系列推移を見ると、ヨーロッパ諸国やアメリカでは感染者数が爆発的に増加していった様子がわかります。
一方、日本、シンガポール、タイ、オーストラリアでは、いずれの国でも2月2日時点で感染者数が10名を超えていましたが、その後の感染者数の増加の様子は欧米に比べ緩やかになっています。 しかしながら、増加の様子が4月初旬まで緩やかであったとはいえ、日本、シンガポール、タイでは増加の速度は速くなってきていると見え、より強い感染拡大防止策が求められます。
韓国では2月初旬まで感染者数の増加が抑えられていましたが、2月18日以降に急激に感染者が増加しています。2月16日時点では感染者数が10人であったのに、 テグ市における集団感染の後、その2週間後の3月1日には1500人に達し、4月1日には10000人を超えました。
韓国では3月中旬以降は感染者数の増加が再び抑えられているとみえ、感染拡大を防ぐ有効な対策が取られた国であると見えます。
トルコでは3月初旬に最初の感染者が確認されて以降爆発的に感染拡大が続いており、4月11日時点で世界で9番目に感染者数が多いという状態となっています。

縦軸を線形とすると下図のようになります。感染者数が多い国が強調されて表示され、各国における感染拡大の様子は非常に読み取りづらくなります。

新型コロナウイルスの累積感染者数の時系列推移(線形)