日本の人口ピラミッド
政府が公開する統計データによると、日本の人口は総計人、うち男性が人、女性が人です。65歳以上の方の割合は%、15歳未満の方の割合は%です。
下のグラフは、日本の人口ピラミッドを示しています。年齢は5歳刻みです。
日本の人口ピラミッド
下表に各年齢層の男女別の人口を示します。
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成
年齢別に見ると、平成27年国勢調査の時点で日本で最も人数が多い年齢層は40代前半であり、団塊ジュニアと呼ばれる世代の方々です。その次に多い年齢層が60代前半の団塊の世代です。30代後半より世代が若くなるにつれ、人口は減っていきます。60代前半の人口は、0~4歳の人口の2倍程度あります。
各都道府県の人口ピラミッド
下のリンクをクリックすると、各都道府県の人口ピラミッドを閲覧できます。また、各都道府県の人口ピラミッドのページから、市区町村、町字丁の人口ピラミッドを表示するページへ辿れます。例えば「東京都新宿区四谷4丁目の人口ピラミッド」がこのページのように表示されます。
日本全国の年齢別男女比
下の円グラフは、日本全国の各年齢層の男女比を示しています。下の入力欄で年齢層を選択すると、その年齢層の男女比のデータ表すよう円グラフが更新されます。日本の全人口に対する男女比は、男性が%、女性が%です。女性の方が平均寿命が高いため、女性の方が人口が多くなるのですが、出生率を見ると男性の方が若干多くなります。日本の0~4歳の男女比は、男性51.1%、女性49.9%です。
年齢
地域によって各年齢層の男女比には差があり、例えば愛知県豊田市では、30代前半の男女比が男性56.8%、女性43.2%と明らかに全国平均よりも男性側へ偏っており、逆に兵庫県宝塚市について同じ30代前半の男女比を見ると、男性が45.2%、女性が54.7%と明らかに女性側に男女比が偏っている様子がわかります。
人口ピラミッドの類型
人口ピラミッドは、ある地域の人口を年齢別に分類して集計した結果として得られる人口構成図ですが、この形は地域により異なります。日本全体の人口ピラミッドは、40代前半の団塊ジュニア世代と60代前半の団塊の世代が2つのピークを作る、若い年齢層が少なくなり続けているために下がすぼんだ、つぼ型と言うよりも、ダブルダガーあるいは洋式の棺桶のような分布型を成しています。工業化が進んだ国では一般にピラミッド型とは言えない形形状となるため、「人口ピラミッド」という呼び名も死語となる日は近いかもしれません。
地域の人口ピラミッドが日本の平均に近いダブルダガー型の形状を成す市区町村の例として、兵庫県尼崎市を挙げます。
兵庫県尼崎市の人口ピラミッド
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成
人口動態が安定するとされるベル型・釣り鐘型の人口ピラミッドを成す国内の地域としては沖縄県が挙げられます。ベル型・釣り鐘型の人口ピラミッドを示す地域は出生率が比較的高いことを意味し、将来的な人口減少が起こりにくいと考えられます。沖縄県那覇市の人口ピラミッドを下図に示します。
沖縄県那覇市町の人口ピラミッド
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成
人口の流入が多い地域では、星型と呼ばれる分布型が表れます。平成27年国勢調査結果で全国市町村における人口増加率1位となった福岡県新宮町は下図のような人口ピラミッドとなっています。
福岡県新宮町の人口ピラミッド
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成
都市部では生産年齢人口が多くなり、星型の傾向が更に顕著になり、ギリシャ文字のΦのような形となります。東京都中央区では下図のような人口ピラミッドになっています。
東京都中央区の人口ピラミッド
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成
若い人の流出が多く高齢化が進んだ地域では、ハンマーのような分布型が表れます。平成27年国勢調査結果で平均年齢2位の群馬県南牧村の人口ピラミッドは下図のようになっています。昔の類型ではひょうたん型などと呼ばれていましたが、ハンマー型やうちわ型と言った方が表現として適切でしょう。
群馬県南牧村の人口ピラミッド
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成
特殊な形状の人口ピラミッドが示される地域としては東京都小笠原村が挙げられます。東京都小笠原村は老齢人口率が全国市町村で最低の12.7%、生産年齢人口率も全国市町村で最高の72.5%であり、そして明らかに男性が多いという極めて特殊な人口構成になっています。この理由の一つとして、硫黄島には401人、南鳥島には71人の人口があり、全て男性なのですが、この人口は小笠原村に入っています。小笠原村の総人口は3022人ですので、このうちの14.6%は硫黄島もしくは南鳥島在住の方々です。硫黄島および南鳥島には一般の在住者は無く、つまりこれらの島に住所がある方々は自衛隊や気象庁等の職員のはずなので、それらの人口が合算される結果、小笠原村全体として生産年齢の男性の人口が極端に多くなっているのだと考えられます。
東京都小笠原村の人口ピラミッド
「平成27年国勢調査結果」(総務省統計局)を加工して作成
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