ジャンプで連載が3回打ち切りになると描けなくなるという噂は本当か

週刊少年ジャンプは、新人作家が起用される機会が多い一方、10話ほどで人気が出ないと連載が打ち切りとなり、短期連載打ち切りが3回発生した作家はジャンプでは描けなくなる、という噂があります。
この噂が本当なら、ジャンプにおいて短期で連載が終了したタイトルが4作品以上ある作家はいないはずです。
文化庁が公開するデータベースを基に、作家ごとに短期で連載が終了したタイトルの数を集計し、この噂の真偽を検証しました。

集計方法

文化庁「メディア芸術データベース（ベータ版）」で公開されている、1969年11月3日の24号から2017年7月31日の30号までの目次の記録から、4話以上15話以下で連載が終了した タイトルを抜き出し、作者の名前ごとにタイトル数を集計しました。この方法では、単に15話以内で作品が完結したのか、それとも打ち切られたのかは判別できませんが、ここでは 「短期で連載が終了した」、と解釈します。
その結果をグラフにすると以下の図のようになります。

文化庁「メディア芸術データベース（ベータ版）」
（https://mediaarts-db.bunka.go.jp/）を加工して作成

短期連載となったタイトル数が4つ以上の作者がほぼいないという事実を考えると、「ジャンプは打ち切り3回で載せられなくなる」という噂は本当のようです。

ジャンプで短期連載となったタイトルが4本以上ある作家の一覧

週刊少年ジャンプで4話以上15話以下で連載が終了したタイトルが4本以上ある作家の一覧をここに示します。一覧の中に示すタイトルは、 連載打ち切りにより短期連載となったのか否かは定かではありません。

鳥山明 短期連載 4本

「ドラゴンボール」で知られる鳥山明先生は、短期連載となった作品が4本あります。

中沢啓治 短期連載 5本

「はだしのゲン」で知られる中沢啓治先生は、短期連載となった作品が5本あります。

中島徳博 短期連載 6本

「アストロ球団」で知られる中島徳博先生は、短期連載となった作品が6本あります。