国公私立大の学生数の割合
国公私立別に大学生の割合を示します。
文部科学省が公開するデータによると、本科・学部に属する大学生は、2021年時点では私立大学在籍者が最も多く、全体の78.1%を占めています。
国立大学在籍者は16.5%、公立大学在籍者は5.4%です。
下に、国公私立別、男女別に大学在籍者の割合を円グラフで示します。
男女比に注目すると、国立大学では男子が63.1%、女子が36.9%である一方、私立大学では男子が53.3%、女子が46.7%となっており、私立大学の方が女子の割合が多くなっています。
1960年時点の同様の図を下に示しますが、当時は女子の大学進学率は低く、大学在籍者数のほとんどを男子が占めていました(国公私立大全体で、男子が86.1%、女子が13.9%)。
男女の進学率の時系列推移
下図に、男女の18歳人口と大学進学率(過年度入学(浪人)を含む)の時系列推移を示します。この図を見ると、女子の大学進学率が80年代中盤以降急激に増加していることがわかります。
女子の大学進学率は、1960年時点で2.5%(男子は13.7%)、1980年時点で12.3%(男子は39.3%)、2021年時点で51.7%(男子は58.1%)と増加していきました。
国公私立大別の大学在籍者数の時系列推移
1950年時点では、全国には201校の大学があり、国立大学が70校、公立大学が26校、私立大学が105校ありましたが、
2021年になると国立大学の数は16校増え86校、公立大学は72校増え98校、一方で私立大学は514校と大幅に増えて619校となりました(約6倍)。
学校数の増加につられ、私立大学に在籍する学生数は、1950年時点では13万5072人だったものが、2021年には205万749人となり、15倍以上増加しました。
私立大学の新設が続いた結果、私立大学在籍者の比率は増えていき、1960年時点では65.1%でしたが、2021年時点では78.1%に至りました。
逆に国立大学在籍者は、少子化に伴い絶対数が2000年以降減少に転じていることも合わさり、比率が減っています。1960年時点では30.3%でしたが、2021年時点では16.5%に減少しています。