就職に関する統計

このWebページでは、政府や地方自治体、企業、団体等が公開する様々な統計情報を分析・整理し図表化して掲載しています。就職に関する統計情報を整理・図示することで、数値データの羅列ではわからなかった物事を理解する一助となることを目指しています。

目次

  1. 就職に関する統計
    1. 就職
      1. 就職内定率の年次推移
      2. 男女別の就職内定率の年次推移
      3. 文理別の就職内定率の年次推移
      4. 大企業・中小企業に勤務する人の割合
      5. 有効求人倍率に関する統計
    2. 転職
      1. 転職した人の退職理由の統計データ
    3. 時間外労働
      1. 残業月〇〇時間以上の方の割合
    4. 情報通信技術
      1. テレワークをしたことがある人の割合・ない人の割合
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データ例

例えば、政府が公開するデータ「大学,短期大学,高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査」に基づき、大学卒業予定者の就職内定率の年次推移をグラフとした例を下図に示します。リーマン・ショック直撃により戦後最悪の就職超氷河期を経験した2011卒前後の代で最も就職内定率が悪くなっている様子がわかります。

就職内定率の推移

平成27年度大学,短期大学,高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査
(文部科学省)を加工して作成

次の図は、国公立大卒業予定者の就職内定率の推移を男女別に示したグラフです。
男子についてですが、2008卒で就職内定率は最も良く、顕著なピークが顕れていますが、リーマン・ショック発生直後にすぐにそのピークは消え、2011卒まで年5%程度低下し続けました。2008卒で76.8%だった就職内定率が、2011卒では17.3%減じ、59.5%へ低下しました。2011年国公立大卒の男子は、急激な変化の中、大変に厳しい状況で就職活動を行っていたと言えます。
一方の国公立大の女子についてですが、興味深いことにリーマン・ショックが発生した後のはずの2010卒が就職内定率が、平成8年以降の数字で最も良くなっています。グラフにしないと気付かれにくい事実です。2010卒では、リーマン・ショックで男子がうまく就職が決まらない状況の中、国公立大の女子は、きっと思いがけない良い会社に簡単に決まっていたことでしょう。しかし2011卒になると女子でも状況は一変し、男子よりも更に悪い内定率となっています(62.2%)。

就職内定率の推移(卒業前年10月時点)大学(国公立)

平成27年度大学,短期大学,高等専門学校及び専修学校卒業予定者の就職内定状況等調査
(文部科学省)を加工して作成