結婚式費用の平均額と統計分布

政府が公開する統計調査結果に基づき、結婚式費用の統計データを示します。
結婚式場業事業者の年間売上高、取扱件数、費用別の件数が総務省・経済産業省により公開されており、このデータに基づき挙式・披露宴に掛かる費用の平均額と分布、費用の内訳を示します。
このページの情報は、私企業によるアンケート結果ではなく政府の統計データに基づくため、結婚式費用の実際の相場をバイアスなく調べる上で有用です。

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結婚式費用の平均額は316.2万円

式場による挙式・披露宴に掛かる結婚式費用の平均額は、次の式で求められます。

結婚式場業務による年間売上高 ÷ 年間取扱件数

2020年の結婚式場業務による年間売上高は、全事業所で年間4798.5億円、年間取扱件数は15万1742件ですので、 上式の計算によると、結婚式費用の平均額は、約316.2万円です。

結婚式費用の統計分布

挙式・披露宴の費用には幅があります。費用の階級別の頻度分布を下図の円グラフに示します。

挙式・披露宴費用の分布
「2020年経済構造実態調査」を加工して作成

挙式・披露宴に掛けた費用として最も多い額が、300万~400万円であり、全体の35.0%を占めます。
その次に200万~300万円(20.7%)の範囲、3番目に多い範囲が400~500万円(18.4%)です。
挙式・披露宴の費用を100万円未満に抑えるケースは9.5%あります。一方で500万円以上掛けるケースが5.3%あります。

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結婚式費用の内訳

結婚式費用には、会場使用料、介添料、飲食料、花代、衣装代、美容料金、写真サービス料、引き出物などが掛かります。それぞれの内訳を下図に示します。

挙式・披露宴に掛かる費用の内訳
「2020年経済構造実態調査」を加工して作成

内訳で最も高額となる項目が飲食料であり、平均して122.6万円掛かっています。その次がウェディングドレスや着物などの衣装代(50.7万円)、続いて会場使用料やアテンダー費用となる 挙式・介添料・室料(33.6万円)が続きます。
「挙式・介添料・室料」の項目には、挙式・披露宴に係る、挙式費用、披露宴会場、控え室等の使用料及び介添料が含まれます。
「写真」の項目には、記念写真、スナップ写真、ビデオ撮影代が含まれます。
「その他」の項目には、司会、演出、キャンドル、ケーキ、手数料、衣装(着物、ドレス、飾り)の販売等の代金が含まれます。

式場の営業手法について

ところで、結婚式場には予算ギリギリまで費用を釣り上げるケースが見られます。
「カラードレスに着替えることが今は普通です」「〇〇の18万円のサービスと34万円のサービスの用意がありますが、34万円の方は式の中で行うと豪華になりますよ、さて、いかが致しますか?」、 流行や他のカップルの例がどうであれ、自分達の結婚式をするべきです、式場はその手伝いに徹するべきです。 “カラードレスに着替えていない”などゲストの誰も気にしません。
式場の営業手法は、広告代理店の電通に昔あったという「戦略十訓」を連想します。

  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄使いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱をつくり出せ

御祝儀についても、ゲスト毎に3万円も払ってもらう習慣はやめて、3千円にしたらいいと思います。明らかに式場が儲かるための習慣です。 コース料理もやめて他国のようにバイキング形式にしたらゲストの急な欠席にも簡単に対応でき、御祝儀が参加料(欠席の場合はキャンセル料100%)扱いされることも無くなるのです。
上に記した政府調査結果による結婚式費用の平均額316.2万円は、同年発行の結婚情報誌によると50万円上がって360万円になっていました。調査方法がどうであれ統計平均が13%も上がるものでしょうか?

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