男女・年齢別の未婚率
このページでは、国勢調査の結果に基づき、男女別・年齢別に未婚者・既婚者の割合を示しています。 平成27年国勢調査では、人の婚姻関係を「未婚」「有配偶」「死別」「離別」「不詳」の5つに分類し、 15歳以上の各年齢の男女別の人口の総数とともに、各婚姻関係にある方の数を記録しています。 ある年齢の婚姻状況不詳の方を母数とした未婚者の割合を見れば、 結婚後に離婚した方など既婚歴のある配偶者のいない方の数が除かれた、既婚歴のない方の割合を計算できます。 この割合を未婚率と定義し、年齢の増加に対して未婚率が男女それぞれでどのように変化するのかを調べました。 下図が年齢増加に対する未婚率の変化を示すプロット結果です。
グラフを見ると、男女ともに20代前半から30代前半までに未婚率の曲線は急に減衰しており、 この期間に結婚する方が多いことを示しています。未婚率が50%を初めて下回る年齢は、男性では31歳、女性では29歳です。 35歳前を変曲点としてその後減衰はなだらかになります。30歳以降60歳までは男性の未婚率が女性よりも10%程度高い状態が続きます。 73歳までは男性の方が女性よりも未婚率が高いことがわかります。
未婚率の1齢加齢ごとの減少を調べれば、その年齢で初婚を迎える人の対各年齢の人口比を近似的に計算できます。
例えば、27歳の男性の未婚率は68.5%ですが、28歳の男性の未婚率は62.4%に減っています。その減少の割合は4.1%ですので、
27歳で初婚を迎える男性は4.1%いる、と考えます。
平成27年の国勢調査の時点で27歳だった男性の未婚率と28歳だった男性の未婚率を引き算しても、
27歳だった男性が平成28年度に4.1%の割合で初婚を迎えたかというと正確には違いますが、近似できると見なしてしまいます。
各年齢における未婚率の減少率を下のグラフに示します。
グラフを描いてみると、男性では27歳、女性では26歳の間に初婚を迎える方が最も多いという結果となりました。 未婚率の1齢ごとの減少率が5%を超える年齢は、男性では25歳から29歳、女性では23歳から29歳の間です。 19歳以降、女性の未婚率の年齢毎の減少率が男性よりも高い年齢区間があり、これは30歳まで続きます。 男女ともに30歳から急激にグラフは下がり、35歳で2%以下となります。
男性では27歳、女性では26歳の間に初婚を迎える方が最も多いという結果は、男女の初婚年齢を調査した2018年人口動態調査の結果とも一貫しています。
詳細は下記のページに記しています。
初婚年齢の統計データ
男女別・年齢別の婚姻状況
下の円グラフは、入力欄に入力された性別と年齢の総人口における婚姻状況の各割合を示しています。 入力値を操作し「表示」ボタンを押すと円グラフが更新されます。
国勢調査の結果によると、40歳の時点で未婚の方は男性で30.3%、女性で20.1%います。50歳では男性で22.1%、女性で13.4%となっています。 年齢層が高くなると未婚者の割合が減りますが(例:90歳男性の未婚の方は0.9%)、 これは40歳の時点で未婚の方は97%の確率で90歳までに結婚する、と考えるより、 年代ごとに結婚観に遷移があることによる未婚率の変化と見るべきでしょう。
各都道府県における未婚率・既婚率
婚姻状況の各割合は都道府県によって異なります。 下に各都道府県における30歳時点の男女の既婚率を地図で示しました(母数は30歳総人口から婚姻状況が不詳の者を除いた数)。 30歳時点の男性の既婚率は、九州から中国地方にかけて比較的高く、関東地方で比較的低いことがわかります。 30歳時点の女性の既婚率は分布がまばらとなっており、地理的な傾向は読み取れません。 東京、京都、奈良で特に低いという結果となりました。
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