大学の敷地面積ランキング
各国公立大学の敷地面積を順位付けしてグラフに示しています。
2019年時点では、校舎・講堂・体育施設敷地面積(以降「キャンパス敷地面積」)が最も広い国公立大学は九州大学であり、その面積は246万1734平方メートル、すなわち約246haです。 2位は金沢大学(192ha)、3位は筑波大学(129ha)です。 その後、4位広島大学(107ha)、5位大阪大学(104ha)、 6位北海道大学(95h)と続きます。上位を旧帝国大学やその他の有名国立大学が占めています。
「大学基本情報 2019」(大学改革支援・学位授与機構)を加工して作成
1位 九州大学
九州大学のキャンパスは福岡県福岡市にある伊都キャンパス、 箱崎キャンパス、病院キャンパス、大橋キャンパス、春日市にある筑紫キャンパス、 および大分県別府市にある別府キャンパスの計6キャンパスから成ります。 伊都キャンパスは2005年に開設された新キャンパスであり、現在の九州大学のキャンパス敷地面積のほとんどを占める広大なキャンパスです。 伊都キャンパス開設前は、九州大学は箱崎キャンパスと六本松地区と呼ばれる旧キャンパスに大半の設備・組織を設置していましたが、 老朽化と近隣の空港による騒音のため70年代からキャンパスの移転が計画されていました。 その後更に計画の練り直しがされ、伊都新キャンパスへ移転が行われました。
詳細:九州大学の用途別土地面積
九州大学の卒業者の進路データ
九州大学への入学者が多い都道府県ランキング
2位 金沢大学
金沢大学のキャンパスは石川県金沢市内に 5キャンパスが分散して設置されており(角間、宝町、鶴間、平和町、東兼六)、更に能美市に 辰口地区が設置されています。大学機能の中心となる角間地区は金沢市南東の山中に位置しており、最寄駅の金沢駅からバスで40分を要します。 金沢大学といえば、金沢城城郭内にキャンパスを構えていた旧丸ノ内キャンパスが有名ですが、1989年に角間地区への移転が始まり、 移転完了後の現在は金沢城公園として利用されています。
詳細:金沢大学の用途別土地面積
金沢大学の卒業者の進路データ
金沢大学への入学者が多い都道府県ランキング
3位 筑波大学
筑波大学のキャンパスは茨城県つくば市にある 筑波キャンパスと東京都文京区にある文教校舎から成りますが、広大な敷地の筑波キャンパスが キャンパス敷地面積のほぼ全面積に当たります。屋外運動場や付属病院、寄宿舎も筑波キャンパス内に設置されていますが、それらの施設の面積は上記の「キャンパス敷地面積」に入っていません。 つまり筑波大学の筑波キャンパスが意味する範囲は実際には更に広く、筑波キャンパスの敷地面積は上グラフ中の数値の倍となる257haになります。
詳細:筑波大学の用途別土地面積
筑波大学の卒業者の進路データ
筑波大学への入学者が多い都道府県ランキング
4位 広島大学
広島大学のキャンパスは、広島県東広島市にある東広島キャンパス、 広島市にある霞キャンパス、東千田キャンパスから成ります。 メインキャンパスが東広島キャンパスであり、250haという広大な面積を持っています。単一キャンパスとしては筑波大学の筑波キャンパスに次ぐ広さの キャンパスです(キャンパス内の付属研究施設等を含んだ面積)。霞キャンパスには医歯薬系の学部が設置されています。東千田キャンパスには夜間コースや法科大学院等が設置されています。
詳細:広島大学の用途別土地面積
広島大学の卒業者の進路データ
広島大学への入学者が多い都道府県ランキング
5位 大阪大学
大阪大学のキャンパスは大阪府吹田市、 豊中市、茨木市、 箕面市にある吹田キャンパス、豊中キャンパス、箕面キャンパス、 および大阪市の中之島センターから成ります。 帝国大学時代の大阪大学は中之島に本部を置いていましたが、各部を大阪府内にパッチ状に分布させるという特異なキャンパス配置をしていました。 その後、吹田キャンパスと豊中キャンパスを中心に統合し、今の姿になったという歴史があります。各付属研究施設を設置する吹田キャンパスの方が豊中キャンパスより2倍程度広くなっています。 両キャンパス間は大阪モノレールで行き来可能です。
詳細:大阪大学の用途別土地面積
大阪大学の卒業者の進路データ
大阪大学への入学者が多い都道府県ランキング
6位 北海道大学
北海道大学のキャンパスは、北海道札幌駅近くの札幌キャンパスと、函館市にある函館キャンパスから成ります。
北海道大学は広大な土地面積を持つと言う方がいますが、それは農学部の演習などで利用される演習林のことを指しており、本部が置かれる札幌キャンパスは南北2.4kmほどのキャンバスです。
演習林を含む総敷地面積では全国の大学の中でトップの6万6千haという広大な面積を持っています。北海道大学が所有する演習林は6箇所あり、北海道内の天塩研究林、中川研究林、雨龍研究林の3つが
特に広大で、それぞれ2万ha程度の面積があります。
詳細:北海道大学の用途別土地面積
北海道大学の卒業者の進路データ
北海道大学への入学者が多い都道府県ランキング
7位 東北大学
東北大学のキャンパスは宮城県仙台市内の 6ヶ所に分散して存在しています(片平、川内、青葉山、星稜、雨宮、三神峯)。大学本部が置かれるキャンパスは片平キャンパスで、最も広いキャンパスは青葉山キャンパスです。 2015年開通の仙台市営地下鉄東西線により、各キャンパスは地下鉄で結ばれることになりました。 川内、青葉山キャンパスには東西線直結の駅があります。東北大学は、分散するキャンパスの統合問題を長く抱えていましたが、 2017年に農学部を設置する雨宮キャンパスが青葉山キャンパスに統合され、跡地にはショッピングモールが建設される予定です。
詳細:東北大学の用途別土地面積
東北大学の卒業者の進路データ
東北大学への入学者が多い都道府県ランキング
演習林等を含む敷地の総面積
演習林等を含む敷地の総面積で測ると桁が変わり、1位は北海道大学(6万6千ha)、2位は東京大学(3万3千ha)、 3位は九州大学(8千ha)になります。 北海道大学、東京大学、九州大学ともに北海道内に広大な演習林を 持っており、その面積分が附属研究施設敷地として数えられているため、これらの大学では敷地の総面積が数万haという規模になっています。
「大学基本情報 2019」(大学改革支援・学位授与機構)を加工して作成